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BIOGRAPHY

和栗卓也 – Biography 音楽とことば、そして“声”で時代と心を紡いできたアーティスト——和栗卓也(わぐりたくや)。東京都出身のシンガーソングライターとして、30年にわたる活動の中で多彩な創作を重ね、その存在感を静かに、そして確かに刻み続けている。

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◆ はじまりの歌声(1993–1994)

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1993年、山本まゆり原作のオカルト・サウンドトラック『霊能者・緒方克己シリーズ/悪霊のいる教室』に参加。
自作曲「INVITATION」「メッセージ・ボード」、ボーカル曲「そらへゆくみち」にて、音楽家としての最初の足跡を残す。

1994年、日本コロムビアよりシングル「心閉じて泣かないで」で正式デビュー。TBS系バラエティ『所さんのワーワーブーブー』オープニングテーマとして起用され、切なさとやさしさを併せ持つ歌声が注目を集めた。
続くセカンドシングル「KISSのあとのためいき」(MBS・TBS系『たけし・所のドラキュラが狙ってる』OP)と1stアルバム『思い出がせつない夜に』で透明感と叙情を帯びた独自の世界観を確立。

◆ 表現の幅を広げて(1997–2004)

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1997年にはテレビ東京系アニメ『赤ちゃんと僕』スペシャルCDのテーマ曲「優しくなりたい」を青山遥名義で作曲。音楽家としての引き出しの深さを見せる。

また、デビュー当初よりナレーターとしても活動し、資生堂「ティセラ」(SPEED出演)やチバビジョン コンタクトレンズなど、数々のCMで印象的なナレーションを担当。

2004年、アテネオリンピックにおいて、ドイツ公式応援ソングの日本語バージョンを歌唱するなど、国境を越えた表現にも関わった。

◆ 新たな名義とともに(2005–2010)

2005年、名義を川島佑介に変え、クラシックの名曲、エドワード・エルガー作曲の「威風堂々」に新たな詞を書き下ろしたカヴァー曲「あの日の君へ」を徳間ジャパンよりリリース(テレビ東京『ウルトラヒロイン』EDテーマ)。
同年、劇団キャラメルボックス20周年記念公演『スケッチブック・ボイジャー』の主題歌「FLY!」にも歌唱にて参加し、舞台音楽にも関わる。

2008年には、東急ハンズのクリスマスオリジナルCDに参加し、全国1,000名に限定配布されるなど、柔らかな季節の記憶にも寄り添う。

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◆ 時を越えて響くもの(2011–2019)

2011年、宮沢賢治の名作『セロ弾きのゴーシュ』電子書籍の主題歌「宇宙のとばりの下で」を発表。文学と音楽が交差する、独自の表現領域へと踏み出す。

2013年には、過去の名盤『思い出がせつない夜に』がオンデマンドCDとして再リリース。同年より配信限定ミニアルバム「限りない想いを」「この世界のどこかに」をリリースし、再び音楽活動を活発化。

2014年、デビュー20周年記念CDアルバム『Air Of River』を発表。心の深部を静かにすくい取るような成熟した音世界を描いた。

2018年から2019年にかけ、東京を中心に自身初となるマンスリーライブ、及び関西ライブハウスツアーを精力的に行う。

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◆ 活動停止の時(2020–2023)

2019年秋、コロナウイルスに感染、重症化。死線を彷徨うも奇跡的な生還を果たすが、声帯麻痺の状態に陥り、活動は無期限の停止。自身は先の見えないリハビリテーション期間に入る。

この間、作詞、作曲、執筆に注力。創作への希望を捨てることなく、「いま出来ること」に集中する。

2023年12月、日本コロムビアからリリースされた全楽曲がデジタル配信で再リリースされ、あらためてその軌跡に注目が集まる。

◆ 再始動と30周年(2024–)

2024年、デビュー30周年を迎え、アーティスト名を和栗卓也に戻し本格再始動。
ミニアルバム『限りない想いを』『この世界のどこかに』、アルバム『Air Of River』を次々にデジタルリリースし、9月には記念作品となる2曲入りアルバム『青 -AO-』を発表。

さらに2025年2月には、新曲「SOMETIME -永遠の約束-」をリリース。
時の流れとともに深まる感性で、“永遠”と“今”を繋ぐような歌を紡ぎ続けている。

◆ その魅力

和栗卓也の音楽は、耳にやさしく、心に深い。繊細な言葉選びとメロディが、聴く者の記憶や感情に静かに寄り添い、時に癒し、時に問いかける。

音楽だけでなく、声の表現者としての活動も豊かで、彼の「声」は単なる音色を超えて、作品に命を吹き込む存在である。

30年という時の重みをまといながらも、常に新しい“今”を歌い続ける和栗卓也。その音楽は、これからも変わらず、誰かの心の片隅にそっと寄り添っていくだろう。

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